スマートメーターは、検針業務や管路更新の効率化を目的として、多くの地域での導入が推進されています。しかし、これまでのところ、その効果を明確に示す定量的な評価は行われておらず、導入にかかる費用とそのメリットのバランスが不透明なままとなっています。特に、通信機器や通信費、水道料金の未徴収率、そして住民の苦情の減少や利用満足度の向上といった社会的便益を考慮した詳細な試算は存在していません。
我々は、この課題に取り組み、デジタルとアナログの組み合わせで次世代の水道事業の研究を進めています。具体的には、スマートメーター導入の効果を、費用の面から定量的に評価するシミュレーターの開発に着手しています。
このシミュレーターは、近似的最適巡回アルゴリズムを応用し、検針業務における巡回距離の削減効果を数値化することを目指しています。スマートメーターの導入がもたらす真の効果を解明し、水道事業の未来に貢献していきます。
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